腰は、ちょうどお腹の真ウラの部分で、肋骨の下から骨盤の上までの範囲をいいます。
代表的な腰の筋肉は、背骨の両脇に沿って付着する大腰筋・小腰筋、その後ろにある脊柱起立筋群、そして腰全体を覆っている広背筋があります。
これらの筋肉は、連携しながら起立姿勢の維持をして、歩行や脚を動かす動作をはじめ、物を持ち上げる、投げるなど人間がするほとんどの動作に関わっています。その為、横になって寝ているとき以外は筋肉が休息することがほとんどできず運動や、労働などで疲労が蓄積しやすくなるのです。
腰のストレッチの最大の効果は、腰痛の防止です!
腰の筋肉は、精神的・肉体的に疲労が蓄積してくると、柔軟性を失って、硬くなってきます。これがいわゆる『コリ』です。コリが強くなると痛みがでて腰痛になります。
また筋肉が硬いときに不意の動作がキッカケで通称ぎっくり腰と呼ばれる急性腰痛になる場合があります。
そうなる前に、スポーツの前後や腰に疲労やコリを感じたときはこのストレッチをしてみましょう。
(1)両ひざを立てて座ります。
(2)上体を少し左にひねり、右ひじを左ももにかけます。
(3)右ひじをより右にはりることによって、さらに上体を右に捻ります。
この状態で30〜60秒その姿勢を維持します。反対側も同様に行います。
(通常は、左右1セットを運動の前と後に行って下さい。腰に疲労やコリを感じるときは、風呂上りに2セット行うと良いでしょう。)
このストレッチは、腰の筋肉に力が入ってしまうと十分な効果を得られないので必ず腕以外は脱力して行います。また、朝方やからだが冷えているときは筋肉が緊張していて、無理をすると筋肉を傷めてしまうので、夜入浴後などに行うとより安全で効果的です。