大胸筋は、胸を覆うように付着する大きな筋肉です。 美しいボディーラインを作るうえで注目される部位の一つで、意識的に鍛えている方は多いと思います。 しかし、大胸筋を始めとする体の前面の筋肉は、コリなどの症状を感じにくいため、疲労や緊張を残したまま生活してしまいがちです。
さらに大胸筋は、呼吸の補助を担う筋肉で、過度に緊張しているとスムーズな呼吸の妨げになることがあります。
このストレッチング体操はそんな大胸筋の柔軟性を高めるための体操です。
大胸筋は、肩の関節を作っている上腕骨(二の腕の骨)の上部に付着しています。そのため大胸筋が緊張していると肩がすぼまり、猫背になりやすくなります。
この大胸筋のストレッチング体操は、大胸筋を柔軟にし、肩への負担を減らすことで背筋の伸びたキレイな姿勢作りに役立ちます。
また、猫背の人は肩や背中の筋肉が引っ張られてコリやすくなっています。 肩・背中のコリは、僧帽筋のストレッチ体操や、菱形筋のストレッチング体操などの背部筋のストレッチと併せて大胸筋のストレッチ体操も行なうことで、より効果的にコリの改善に役立ちます。
1、姿勢良く立ち、右腕を床と水平になるように外側に広げます。
2、肘を90度に曲げ、腕の力を抜いて壁に付けます。
3、そのままの姿勢で上体を左側に捻ります。胸に張りを感じたら止めて30〜60秒維持し2の姿勢に戻します。
左右2セットずつ、お風呂上がりなど体が暖まっている時に行うとより効果的です。
上体を強く捻りすぎると肩の関節を痛めます。捻るときは勢いをつけずに、ゆっくりと行ってください。