三角筋は肩に付く筋肉で主に、腕を横に広げたり、上げたりするときに働く筋肉です。
文字通り三角形の筋肉で、前部・中央部・後部の3部から構成されています。
肩関節と腕をつなぐ筋肉なので、三角筋が異常を起こすと首、肩、腕、肘などにも影響を及ぼし、それらの部位に痛みを発生させます。また、肩関節をすっぽりと覆っているので、衝撃を吸収し、肩の深層に付着する筋肉群を保護する役割をも果たします。
首や肩の痛みの原因のひとつに三角筋の疲労・コリがあります。
指先や腕を使いすぎるとそれを支える三角筋が敏感に反応して肩周辺の痛みやコリの症状となって現れます。特に、長時間の書き仕事やパソコン、野球やテニスなど指や腕を多く使う方には三角筋を柔軟にすることで症状は和らぎ、改善されるのでオススメです。
また、三角筋を日々ストレッチングすることで、関節の歪みをつくる筋肉が伸ばされて関節が正しい位置に戻るので、肩関節の可動範囲に制限のかかる五十肩の予防にもなります。
(1)両腕を胸の高さまで上げてまっすぐ伸ばして手のひらを内側に組みます。
(2)手のひらを返して伸びをする形にしてそのまま両腕を下方に持っていきます。
(3)姿勢を変えずに両手を強く引き下げるように30〜60秒維持します。
リラックスして、これを2〜3回くり返します。 夜、入浴後など筋肉が軟らかくなっている時に行こなってください。
勢いをつけたり、強く引き伸ばしすぎてしまうと筋肉を傷つけてしまうこともあるので、過度にするのは逆効果です。徐々に力を加えてゆっくりと行ってください。