顔の表情を作る筋肉のことを表情筋と言います。表情筋は、顔の皮膚と骨をつないで目や口、鼻などを動かす筋肉で顔全体の30種類以上の筋肉が複雑な表情を作り出しています。今回紹介する前頭筋もその一つです。
前頭筋は眉毛の上から頭頂部付近まで縦に伸びている筋肉で眉毛を上に持ち上げ、額にシワを作る働きがあります。また前頭筋が過緊張してしまうと頭痛を起こしてしまいます。これを緊張型頭痛と言います。前頭筋を始めとする表情筋も他の筋肉と同様に使わないでいると衰えてしまい結果、シワやたるみの原因となってしまいます。
表情筋は通常の生活で全体の30%しか使っていないといわれています。無表情で筋肉を使わなかったり、加齢で筋肉が衰えてくると、皮膚の張りがゆるみ、シワやたるみが出てしまいます。特に、前頭筋が衰えてくると額に横ジワが出来てしまいます。
通常リラックスした状態では挙筋腱膜・ミューラー筋・眼瞼(がんけん)腱筋という筋肉が働いてまぶたを開けています。しかし、パソコンや細かい作業を行った時や、気になることがあると知らないうちに眉を釣り上げてしまいます。この状態が長時間続いてしまうと前頭筋がおでこに常時シワを作るだけでなく「目の奥が痛い」「目が疲れる」といった頭痛の症状が出てきます。日頃よりアイソメトリックス体操やストレッチをするとシワやたるみ、頭痛の予防に繋がります。
1.目はリラックスした状態で眉毛の上の部分に両手の人差し指を置きます。
2.額にシワを作るように眉を上に持ち上げると同時に、置いた指でシワが出来ないよう抵抗して押さえます。
この状態を6〜7秒維持し、5〜8回繰り返します。
1日おきぐらいのペースで特に行う時間は問いませんのでご自分のライフスタイル合わせて習慣化して行うようにしましょう。
鏡の前で眉の高さが左右対称になっているかを確認しながら行いましょう。頭のストレッチング体操とセットで行うとより効果的です。 また、あまり強く押さえすぎると、指の跡が残ってしますので加減して行いましょう。