最近は有酸素運動が盛んになっています。通常有酸素運動とはウォーキング、ジョギング、水泳などの運動をいいます。運動生理学上、酸素の供給によって作られる自家発電型の運動でエネルギーを起こします。酸素の供給が続く限りエネルギーを供給し続けられますが、急に対応することは難しい運動であると定義づけられています。
「水の効果について」
水中ウォーキングでは水温、水圧、抵抗、重力などが重要な要素になってきます。まず水温の低い水に出たり入ったりすることで皮膚が温度刺激を受け、その結果皮膚、血管などによる体の温度調節機能が適切に反応できるようになってきます。次に水圧ですが、水圧は体の表面の皮膚の刺激し、体表面の血液(静脈、毛細血管)を圧迫したりして心臓への戻りを活発にしてくれます。3番目の抵抗ですが、水の密度は通常空気の800倍といわれています。水中で手足を動かすだけで体に負荷がかかった状態を作ります。そして体を動かす速度によってその負荷を変えることができます。4番目の重力は肩まで水に浸かった状態で立つと自分の体重が陸上での体重の10分の1になります。つまり体重が軽くなる分運動しやすくなるのです。このように水の効果は水中ウォーキングをする上で非常に大切になってきます。効果的な歩き方をすることで体に負担をかけず楽しく水中ウォーキングをすることができます。また水中でのウォーキングは体のいろんな動作(前向き・後ろ向き・横向きの歩き・膝上げなど)のバリエーションを楽しむことができるので大いに活用して下さい。
Dr.中島の経験的アドバイス
私も暇を見つけて陸上に関わらず水上ウォーキングも楽しんでいます。陸上と違い水中ではいろいろな動きができるのでやりがいがあります。またウォーキング以外でもアクアビクスやナンバ歩きなどもできるので、無理なくしてできる運動としてお勧めできます。是非皆さんもトライしてみて下さい。
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