<水分補給について>
最近よく走っている人や川縁を歩いている人をよく見かけるます。以前このコーナーでも触れましたが、もともと「JOG(ジョギング)」は健康のために、ゆっくり歩くという意味です。でも実際にはウォーキングは速歩がベストで健康を維持するためには一番いいようです。
さて今回は効果的ウォーキングを実践するための知識として「ウォーターローディング(水分補強)」について記述してみます。以前はスポーツ科学の観点からスポーツ中の水分補給は全般的に良くないとされていましたが、現代ではその逆でウォーキングなど長時間行なうことで体温が上昇してくるため、それを下げるために発汗します。この発汗時に水分と一緒に塩分やミネラル分が失れてきます。それを補うため水分、塩分、ミネラル分(カルシウムなど)を補給します。特に夏場の長時間のウォーキングには絶対に水分補給は必要になってきます。それをやらないと熱中症や脱水症状などの異常をおこしてきます。
人間の体は65〜70%は水分だといわれていますが、体重の2%の水分が失われると、脱水症状になり、運動能力や体温調節機能が低下してきます。さらに4%で頭痛、めまい、吐き気が出てきます。6%で汗が止まり、体温が上昇して血液粘度が高まり、心筋梗塞など危険な状態に陥ってきますので十分気をつけることです。
ではウォーキングの水分補給について大切なことは、体温調節と発汗です。人間の体は、体温を一定に保つ機能を持っています。体温調節機能は通常呼吸によって調節されています。外気の温度が体の温度と同じくらい上昇したり、運動によって急に体温が上昇すると、呼吸だけでは体温調節ができなくなります。特に夏場の高温多湿の状況下では働きが十分できなくなります。そこで体は発汗させて体温を下げようとします。
ウォーキングの水分補給に適したものとしてミネラルウォーターとスポーツドリンクがあります。ミネラルウォーターは単なる水分ではなく、カルシウムや鉄分などのミネラルも補給できるので最適です。またスポーツドリンクはエネルギーの代謝に必要な塩分や糖分の補給ができます。しかし糖分を取りすぎるとカロリーがオーバーしてしまうので気をつけましょう。その他の飲み物としては緑茶やウーロン茶などを代用するといいでしょう。ともかく快適な夏のウォーキングを行なうためにも水分の補給を忘れないで下さい。それがばてないで健康的にウォーキングをする秘訣です。
Dr中島からの経験的アドバイス
夏場は他の季節と違い、汗のかき方が多く難儀することがおうおうにしてあります。私は風通しが良く水分吸収に優れたウェアを着用するように気をつけています。水分の補給については300mlぐらいのものを携帯しています。もしそれでも水分が不足したときは自動販売機で購入するようにしています。いつも健康で楽しいウォーキングを行なうことに勤めています。
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