今まで陸上でのウォーキングについて述べてきましたが、今回から何回かにわたって水中ウォーキングについて述べることにします。陸上と違い水中での運動は浮力、水圧、水の抵抗、水の熱伝導などが関係してくるので同じウォーキングでも感じが違うと思います。陸上でも水中でも同じ有酸素運動であるためさほど変わらないのですが、水の場合は筋力運動に加えてストレッチを同時にできる優れた運動です。
ただ、水の中なので泳げない人や体力のない人にはちょっと難しいように感じますが、そんなに心配ありません。水に入ってのウォーミングアップとして、最初は浅いところで歩いて水に慣らすようにしましょう。なぜなら水深が深ければ深いほど体にかかる水の抵抗力が大きくなるからです。せめて腰くらいの深さのところから始めてみるのもいいでしょう。
歩くスピード(負荷)は、最初はゆっくりと普通の歩幅を保ちます。その際、背筋がそらないように注意しましょう。歩く時間として、10分から15分程度のウォーキングから始めるのもいいでしょう。短時間でも水の中ではかなりエネルギーを消費します。よって休憩を取りながら歩きましょう。少し慣れてきたら休憩無しで20分くらい行って下さい。せっかく上がった心拍数を下げないためです。
歩幅は「身長−100cm」を目安に太ももから前に出すように歩きましょう。水中ウォーキングに慣れてきたら、歩き方のバリエーションを楽しむのも長続きの秘訣です。前向き、後ろ向き、横向き、膝上げ、キックウォーク、ジャンピングウォークなどを用いるのも一つの手です。また目標の歩数を決めて25mを何歩あるけるか、いろいろ工夫してみるのも良い方法です。
Dr中島からの経験的アドバイス
私も陸上でのウォーキングを行なう前はよく水中ウォーキングを楽しみました。ただ水中では水の抵抗や浮力などがかかるため、最初はなかなか歩きづらく苦労したのを覚えています。まず、焦らずにゆっくり余裕を持って行なうことが大切だと思います。
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