中年男性の肥満とウォーキング
ウォーキングの効果というと必ず言われるのが運動不足解消、病気予防などですが意外と効果があるものに肥満の解消があります。特に中年男性のメタボリック症候群の方に有効だということを皆さん知っていそうであまり知られていません。私自身、4年前までメタボリック症候群の一人でした。身長163cm、体重76kgと身長の割には体重が多く、まさに肥満体の体をしていました。毎日の診療や原稿書き、講演などを主体に忙しく飛び回っていて、中々運動をする時間やゆっくり休む暇もなく日々を過ごしていました。座りっぱなし、出かけるときは車にほとんど乗る、人との付き合いで外食も多く、ほとんど健康らしきことをしていなかったのが当時でした。その為、内臓脂肪だけではなく皮下脂肪がつく典型的なメタボリック体系を作っていたのを覚えています。その為、もともと肝臓の数値が高いところに糖尿病の予備軍になり、歩くのも億劫になり、時として足がむくみ動けなくなることもありました。一番健康でなければいけない職業なのに自分自身、こういう体になったことを気がつかなかったことを恥じました。そこで懇意にしている内科の先生と相談して、食事療法とウォーキングを実行することにしました。毎日夜、診療を終えてから1時間ウォーキングをたっぷりし、食事も好物の高脂肪の食事を避け、飲み物もほとんどミネラルウォーターに切り替え、お酒も最初の半年ぐらい止め、車も必要以外できるだけ歩くことに徹しました。そのおかげで76キロあった体重が62kgまで落ち、ウエストも95cmから83cmと引き締まりました。肝臓の数値も正常になり、糖尿病予備軍もきれいに治りました。それも私の主義である“薬物を一切とらない方法”で行ったのだから驚きである。現在は食事は家庭食事療法以外は外では自由に取っていますが、ウォーキングだけは4年たった今も毎日1万歩を目標に実行しています。食事と運動をうまくコントロールしていかに効果があった実例です。体験して分かったことは自分で決めたら目標に達するまであきらめずにやることです。私のような中高年の皆さんはぜひ挑戦してみてください。
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