現代人は、近くのマーケットやコンビニに行くのも車で行く。ましてや隣町や大きな都市に行くのは当然自動車や電車を使う。まだ自転車ならまだしも文明の利器を使うのはどうかと思う。時間が許せれば時間をかけて歩くのもいろいろなものが見えていいものだ。
私も、何度か職場から1時間半以上かけて家まで歩いたことがある。大通りは信号が多くて困ったが、裏通りや路地に入ると、普段見られない面白いものがたくさん見えてくる。これもウォーキングならではの楽しみである。
もともとゆっくり道を歩くのが「遊び」の起源だといわれている。時間は人生にとってとても大切なものだが、それを今の人たちは簡単に使ってしまう。時には贅沢に使うのもいいと思う。あくせく生きるばかりが人生ではない。
ウォーキングは歩いていると目にいろいろなものが景色として見えてくるばかりではなく、耳からも普段聞こえてこない音も入ってくる。昔の人はこういう経験を楽しんでいたのではないかと想像できる。目や耳から入ってくる情報は脳に伝わりやすくなる。それを大切にすることは、これからの人生に少なからず感動として残るのではないだろうか。
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