・「一日一万歩」といわれる理由
ウォーキングにおいて、理想的な速度、距離、時間はどのくらいが良いのか迷ってしまいます。厚生労働省の発表では、一日一万歩・100分が理想といわれています。
日本人が一日に食物等で摂取するカロリーは平均2200kcalです。そして、生命を維持するのに最低限必要なカロリー(基礎代謝)は個人差がありますが1200〜1300kcalです。それと、通常の生活のなかで動いたりすることで消費するカロリーは700〜800kcalなので、一日の消費カロリーの合計は、1900〜2100kcalとなります。そうすると、最近の日本人の傾向では一日当たり100〜300kcalオーバーしていることになります。
さて、100kcalを消費する為には、30分・3000歩の歩行が必要となります。よって、300kcalオーバーしていれば、その分歩かなければならない事になります。一口に300kcalといっても90分・9000歩が必要になるわけです。大変ですが、目標を90分・9000歩や100分・一万歩に設定すれば、歩き方ひとつでもっとカロリーを消費することが出来ます。
・「速歩」のすすめ
ウォーキングを効果的に行なうには、速歩に心掛けることです。
速歩は、骨や筋肉を強化することに役立ちます。人間の体は関節動物としてつくられている為、使えば使うほど発達し、使わなければ弱くなってしまいます。例えば、運動をしないとカルシウムやリンは体外へ排出されてしまい、骨はもろくなります。
それと、速歩のもうひとつの利点は脂肪を効果的に燃焼させることです。運動量が少なければ脂肪の燃焼は少なく、効果はあがりません。運動することによって筋肉の糖分が活力素として消費され、また、血液中のブドウ糖が消費され、糖分を減少させてから最後に脂肪が活力素として使われるのです。よって、脂肪燃焼に効果をあらわすまでには少なくとも20〜30分以上の速歩が必要になるわけです。
・ウォーキングで姿勢もすっきり!
ウォーキングは骨盤筋群(大腰筋、小腰筋、大殿筋など)とも重要なかかわりがあります。膝を伸ばしてかかとから着地するウォーキング方は、それらの筋群をきたえ、姿勢を正してくれます。毎日続けることで、肩こりや腰痛、体のゆがみ、O脚、X脚、むくみなどの改善になることでしょう。
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