身体はひとつのものであり、まとまったひとつの統合システムとして働いています。そのためどこかに不具合が起これば他の箇所にも不具合をもたらします。骨格系の構造や機能ばかりではなく身体のありとあらゆるところの影響を及ぼします。二足歩行でウォーキングをするためには正しい姿勢を保持しなければなりません。そのためには体の前後に付く筋肉群(抗重力筋)が拮抗して働かないと身体のバランスが取れません。もしアンバランスになると横隔膜が圧迫され、呼吸がスムーズに出来なくなります。身体は外からのエネルギー源を取り入れて必要なエネルギーに変換し、それを使って生命維持のために活動を行なっています。通常エネルギー源と言えば食物と空気が必要になります。そのエネルギーを身体が吸収し変換し自分にとって必要な量だけ消費します。身体のアンバランスは悪い姿勢をつくりエネルギーの流れを閉ざしてしまいます。そのため統合システムに異常が発生します。すると体液の流れが悪くなるだけではなく、消化吸収の働きまで悪くなります。その他血液の流れ、神経の働き、ホルモンの分泌にも悪影響を与えます。
前回少し触れましたが、膝を伸ばしてかかとから着地し、足の小指側に重心を移していけば自ずと背骨が伸ばされ、顎を引いた理想的な体形で歩けます。この方法を保っていけば股関節や膝、足首などに負担が少なく、気持ちよく歩行することが出来ます。ウォーキングは悪い姿勢を正し、身体のバランスを保つ素晴らしい力を持っていますので1日1回歩くように勤めましょう。それがあなたの健康維持につながります。
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