●ギラン・バレー症候群になってしまったら
ギラン・バレー症候群の発症初期では感染症の症状しか起こらず発見は非常に困難です。しばらく経ってから両手両足に力が入らなくなり動かせなくなります。多くの場合、手足にしびれを感じます。顔面の筋肉や目を動かす筋肉に力が入らなくなったり、呂律がまわらなくなる、食事を飲みこみにくくなったりすることもあります。このような症状が起こった場合はすぐに「神経内科」を受診しましょう。
治療法としては血中の抗体や補体を除去する血漿(けっしょう)交換療法あるいは免疫グロブリン大量療法を行います。なるべく早く行うことでピーク時の症状の程度が軽くなり早く回復することが確認されています。ピーク時、呼吸困難を伴う場合は人工呼吸器を用いたり血圧の管理をするなどの全身管理が重要で、回復時期にはリハビリテーションを行うことが大切です。
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