くも膜下出血の症状としては、突然の割れるような激しい頭痛に襲われて、同時に吐き気や嘔吐が起こり、意識を失ってしまったりします。
原因の大半は、脳動脈瘤の破裂によって起こりますが、他にも、脳動静脈奇形部分の破裂や、もやもや病などが原因で出血することがあります。
脳動脈瘤の破裂によるものは40〜50歳代に多く、脳動静脈奇形によるものは20〜40歳代ごろの若年者に多くみられます。
発作の前ぶれとして、頭痛が繰り返されたり、嘔吐したりすることがありますので、疑わしい場合は直ちに専門医の診断を受けることが大切です。
脳動脈瘤の破裂が大出血に至った場合には、数分か、あるいは数時間以内に死亡します。大出血に至らなくても、一度出血すると、その日のうちか一週間前後に再破裂することが多く、そうなるとやはり大部分の人が死亡してしまいます。
発作は、過労やストレスなどが引き金となって起こりやすいといわれています。
脳動静脈奇形は、遺伝素因であり、脳動脈瘤も破裂前にあらかじめその存在を知っておけば、破裂・出血に至らぬように予防が可能です。人間ドックなどを受ける際に、脳ドックを一緒に受けてみる事をおすすめします。
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