●説明
東日本大震災の被災者の中には「ふと津波のことを思い出して怖くなる」「眠ることができない」「集中できない」というような症状に今も苦しんでいる人がいます。
台風や地震などの大きな自然災害、命に関わるような事件や事故などを経験した人が、その時に負った心の傷のため、一ヶ月以上にわたり、精神的な症状に苦しむ病気をPTSD(Post Traumatic Stress Disorder心的外傷後ストレス障害)と言います。
ベトナム戦争後のアメリカで帰還兵が、精神的な症状に悩まされる事態が起こりPTSDの研究が始まりました。日本では1995年の阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件の後、PTSDの症状を訴えた被害者が増えたことから注目され始めました。
|