くも膜下出血

最近、多く見られる疾患の一つとしてくも膜下出血があります。

くも膜下出血は脳血管障害の一つで中年から老年にかけて起こるとされていましたが、最近では働き盛りの若い年代にも多くみられます。

くも膜下出血とは脳に血液を送る太い動脈にできた瘤(動脈瘤)が破裂して脳の表面に出血する病気です。
脳は三種類の膜(硬膜・くも膜・軟膜)で覆われています。脳動脈が破れてくも膜と軟膜の間のくも膜下腔という隙間に出血した状態がくも膜下出血です。

症状

代表的なものは突然起こる激しい頭痛、嘔吐、吐き気、首筋のこり、脳血管痙攣(けいれん)などがみられます。
破裂の程度が軽くて出血が少ない場合、神経的異常はなく、見た目は元気であるが重症になってくると突然意識障害や昏睡などが襲い、死に至らしめることも多くあります。
くも膜下出血のチェック法(次のような症状のときは注意が必要)

  1. 突然激しい頭痛がある
  2. 嘔吐や痙攣がある
  3. 頭痛や嘔吐が続く
  4. 首筋が異常にこっている
  5. 手足が麻痺してくる
  6. ろれつがまわらなくなる

経過について

次のようなことがくも膜下出血の経過に大きく影響します。

  1. 出血自体による脳への影響
  2. 再出血の有無及び起こる頻度・・・出血の回数が多いとよりダメージ大きくなります。
  3. 脳に水が溜まる水頭症・・・くも膜下腔への出血によって脳脊髄液の流れが阻害されるとき。
  4. 脳血管れんしゅく・・・脳の表面に広がった血液が血管に作用しておこります。

予防について

  1. 激しい頭痛や嘔吐などの症状が起こった場合
  2. 強い頭痛が何日も続いたり、首筋が硬くなった場合
  3. 30歳以降の人で家族が脳出血やくも膜下出血で倒れたことのある方、高血圧の方・動脈硬化の方などの方はhg検査を受ける
  4. 以上のような症状の方は迷わず専門医(脳神経科)へ行くことをお勧めいたします。楽しい生活を送る為に・・・!!

[ ↑ページトップへ ]


鳥インフルエンザ 〜海外での鳥の接触に注意〜
食道がん 〜たばこの原因が多い〜
ロコモティブシンドローム 〜寝たきりにならないために〜
過活動膀胱 〜意外に知られていない排尿機能障害〜
痔 〜腸内環境を整え上手に付き合おう〜
片頭痛 〜脳血管の収縮と拡張が原因〜
緊張型頭痛〜筋肉の緊張が原因〜
甲状腺がん〜早期発見、早期治療で完治できる〜
白血病(後編)〜血球のがん〜
白血病(前編)〜血球のがん〜
PTSD〜災害・事故後に起こる心の病〜
うつ病(鬱病)〜うつ病と生活習慣〜
摂食障害〜無理なダイエットだけではない、突発的に起こり得る病気〜
便秘〜放置すると病気を招く一般的な不快な症状〜
ギラン・バレー症候群〜風邪様の症状から起こる恐ろしい病〜
甲状腺機能亢進症〜女性に多い自己免疫疾患〜
月経困難症〜月に一度の苦痛〜
C型肝炎〜ゆっくりと体を蝕む病〜
パニック障害〜突然起こる理由なき不安〜
アナフィラキシーショック(2)後編〜生命をおびやかす急性アレルギー反応〜
アナフィラキシーショック(1)前編〜生命をおびやかす急性アレルギー反応〜
更年期障害〜体の変換期〜
二日酔い〜酒飲みの大敵「二日酔い」〜
喘息発作(2)〜基礎を知り発作を避ける生活のポイント〜
喘息発作(1)〜基礎を知り発作を避ける生活のポイント〜
肥満〜メタボリックシンドロームの原因〜
花粉症〜日頃の生活習慣の見直しと先進医療で症状改善〜
風邪(風邪症候群)〜もっとも身近な疾患 風邪〜
災害時のクラッシュ・シンドローム〜2次災害を未然に防ぐために〜
食中毒(2)〜油断大敵。時には死に至ることも〜
食中毒(1)〜油断大敵。時には死に至ることも〜
五月病〜心のスランプ〜
高血圧症〜サイレントキラーの恐怖〜
糖尿病〜生活習慣病〜
夏バテ〜便利さが引き起こす夏バテ〜
花粉症に効く甜茶
エコノミークラス症候群(ロングフライト血栓症)
エイズウィルスの感染者に多い肝疾患
くも膜下出血
熱中症
乳幼児突然死症候群(SIDS)
掌蹠膿疱症性骨関節炎
花粉症〜花粉症のメカニズム教えます〜
ノロウイルス
インフルエンザと予防接種/肌のかゆみ
ウイルス性肝炎/痛風
SARS予防法/電磁波の影響
一酸化炭素中毒/花粉症
帯状疱疹(たいじょうほうしん)/心室細動/睡眠障害
小脳梗塞/代理母出産
百日咳/くも膜下出血/卵巣腫瘍
胃・十二指腸潰瘍/エコノミークラス症候群/院内感染

Copyright(C) Natural Medicine Network