毎年冬将軍の訪れと共に何かと話題にされるのがインフルエンザとそのワクチン注射による予防接種ではないでしょうか?
インフルエンザは、インフルエンザウィルスに感染することによって起こります。インフルエンザにかかった人が咳やくしゃみなどをする事により、ウィルスが空気中に広がり、それを吸い込むことによって感染します。
典型的な症状は、突然の高熱、頭痛、関節痛、のどの痛み、咳、鼻水などで、普通のかぜに比べて全身症状が強いのが特徴です。時には気管支炎や肺炎などを合併し重症化することが多いのもインフルエンザの特徴です。
感染を予防するには、人混みは避け、常日頃から十分な栄養や休息をとること、室内では加湿器などを使って加湿をすること。また、外出時のマスクや帰宅時のうがい、手洗いは、普通のかぜを予防する、といった意味でも重要な行動です。
平成15年9月に改編された厚生(労働)省によるガイドラインによると、65歳以上の高齢者に対して行った調査では、予防接種を受けないでインフルエンザにかかった人の34%〜55%は予防接種を受けていればインフルエンザにかからずに済んだこと、また、予防接種を受けないでインフルエンザにかかって死亡した人の82%は、予防接種を受けていれば死亡せずに済んだことが報告されています。
尚、予防接種を受けてからインフルエンザに対する抵抗力がつくまでには2週間程度かかり、その効果が十分に持続する期間は約5ヶ月間とされています。より有効性を高めるためには、毎年インフルエンザが流行する前の12月中旬までに接種を受けておくことが必要だとされています。
また、インフルエンザウィルスは毎年変化しながら流行するため、毎年流行が予測されるウィルスにあった予防接種を受けておくことが効果的だともあります。
予防接種による副反応については、注射の跡が赤みを帯びたり、腫れたり、痛んだりすることがありますが、通常2〜3日のうちに治ります。
僅かながら熱が出たり、寒気がしたり、頭痛、全身のだるさなどがみられる事もありますが、これらも2〜3日のうちに治ります。また、接種後、数日から2週間以内に発熱、頭痛、けいれん、運動障害、意識障害の症状が現れる等の報告があります。非常にまれですが、ショックやじんましん、呼吸困難などがあらわれることもある、とも書かれています。
予防接種についての通知やパンフレットを読んで、必要性や副反応についてよく理解し、気にかかることやわからないことがあれば予防接種を受ける前に担当の医師や看護師、市町村担当課に質問しましょう。十分に納得できない場合には、接種を受けないでください、と説明されています。
予防接種を受けた後の一般的注意事項には、予防接種を受けた後30分間は急な副反応が起こることがあります。医師とすぐに連絡を取れるようにしておきましょう。インフルエンザワクチンの副反応の多くは24時間以内に出現しますので、特にこの間は体調に注意して、予防接種を受けた後、接種した部位が痛みや熱をもってひどく腫れたり、全身のじんましん、繰り返す嘔吐、低血圧、高熱などが現れたら医師の診療を受けてください、と説明が加えられています。
日本では6年前まで予防接種は法律によって義務づけられてきました。これまで、のべ3000万人以上にワクチン注射を打ちつづけて来て、はたしてインフルエンザの流行は防ぐことができたのでしょうか?また、防ぐことができたのであればなぜ廃止されたのでしょうか?
過去に日本に来たアメリカの調査団が念入りに調べ上げた結果では『まったく効果がないので、自国民に打つ必要は無し』『健康な子供に予防接種している国は世界に1つも無い』と発表しました。
厚生(労働)省が「予防接種によって死亡、植物人間、重い知能障害などの重大な事故が起こること」を認め、被害の認定申請の受付を始めたのは1976年のことです。それまでは「事故は絶対にない」と言い続けてきました。
実際に被害認定の受付を始めたものの、あまりに申請が多く、これでは国際的に見ても問題があるので1/4は切り捨てる様に、ということになり、却下された数も含めると、認定した数の少なくとも10倍以上の被害者が存在するといった事実にも目を向けなくてはなりません。1992年の東京高裁による判決要旨でも「予防接種の被害はあまりにも悲惨すぎる。このような事態を招いたのは接種率を上げることばかりに力を注ぎ、被害防止に無頓着だった厚生大臣の故意と過失によるもの」といった判決がなされています。
見逃してはならない事実は、ワクチンメーカーの売上高は毎年300億円という巨額なものだったということです。過去の予防接種の義務化はワクチン学会の大御所といわれる人物の「学童防波堤論」という仮説にもとづくものだったという事です。
ここにそれを裏づけるデータがあります。ワクチンがそもそも本当に効果のあるものだとすれば、流行したインフルエンザウィルスの型とワクチンの型が同じだった年にはインフルエンザにかかる患者の数は激減するはずなのですが、昭和51年、型が適合しなかったワクチンの時の患者数は262万人、昭和52年、型が適合した(予想が当たった)ワクチンの時の患者数は301万人、昭和56年、型が適合しなかったワクチンの時の患者数は50万人、といった具合にワクチン適合度と患者数には、まったく相関関係がない事が過去のデータにより明らかにされています。
このように本来国民を病気から守るはずの予防接種が、現実には病気にまさる深刻な被害をも生んでいる事をもっと国民に知らせなくてはいけないのではないでしょうか。こうした予防接種禍の実態を国民に隠しつづける厚生(労働)省の姿勢には、医療に携わる身としては大きな疑問を抱かざるを得ません。
以上、インフルエンザワクチンに対する、賛否両論を考慮した上で各人責任を持って受けるか否か決められるとよろしいでしょう。
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