喘息発作(1)〜基礎を知り発作を避ける生活のポイント〜

説明

喘息発作は正式には気管支喘息といいます。空気の通り道である気道の筋肉が縮まり、内側の粘膜が炎症を起こすことで、空気の流れが制限されてしまった結果、発作的な咳、狭いところを空気が通るため「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という音がする喘鳴、悪化すると呼吸困難などを引き起こします。気道内の粘膜は慢性的に炎症を起こしていますが、梅雨時期や秋口に症状が強くなったり、一日の中では明け方に症状が悪くなるなどの特徴があります。

喘息にはアレルギーが関与するアトピー型と、非アトピー型があります。前者は多くの場合、他のアレルギー疾患も抱えていますが比較的軽症です。一方後者は重症でステロイドの常用が多く、アスピリン喘息の方も多くいます。

喘息発作とは(原因・症状等)

アトピー型の喘息はじんましんや花粉症などと同じアレルギー性疾患です。アレルギー性疾患とは、生まれつきある特定の物質に対して過敏に反応する体質を持った人が、アレルギーを誘発する物質(アレルゲン)が体内に入ってきたときに、その物質の侵入を阻止または体の外への排泄といった一連の防衛システムに伴う不快な症状を指します。

本来、気道の粘膜はほこりや花粉、細菌・ウィルスなどを排除するフィルターの役割をし、気道の筋肉は侵入を防ぐために収縮するようにできています。体をさまざまな病気から守るための大切な働きなのですが、遺伝的な素因や、生活している環境による自律神経の不調によってこのような疾患を引き起こします。
非アトピー型の喘息はアレルゲンが特定されないケースが多く、アトピー型に比べて治りにくいようです。排気ガスによる粉塵やたばこ、過度のストレス、温度や湿度の急激な変化、風邪などの感染症が誘因になっていると考えられます。

※次回は、喘息発作になってしまったら、予防と対策について説明します。

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