●摂食障害とは(原因・症状等)
摂食障害は、以下の三つのカテゴリーに分けられます。
・神経性無食欲症(拒食症)
無食欲症といっても決して食欲が無くなるわけではありません。主に青年期の女性に多く発症し、痩身への執着、太ることへの極度の恐れ、正常体重の維持の拒否、無月経などの特徴があり、低血圧・低体温になり易く、多くの方が痩せているにもかかわらず激しい運動をして体重をコントロールしようとする傾向があるようです。
また、重度になると栄養不良により主要な器官の機能不全が起こることもあります。
・神経性大食症(過食症)
若い女性に多くみられます。短時間に大量の食料を食べ、その後わざと嘔吐したり下剤や利尿剤で食べたものを排除しようとする行為を繰り返すのが特徴です。神経性大食症の方の大半は正常体重で、自らの行動についての認識があり、後悔や罪の意識を感じ易い傾向があるようです。
また、嘔吐により歯のエナメル質の溶解や食道の炎症を引き起こすことがあります。
・むちゃ食い障害
比較的高年齢の男性に多くみられます。この障害は肥満者に生じ易く、大量の食料を食べた後、嘔吐や下剤を使用した排出行動を伴いません。自らの行為に悩んでいることが多く、約50%の人が抑うつ状態にあるようです。 |