●もしC型肝炎になってしまったら
前述したようにC型肝炎は放っておくと肝臓がんを発病する恐れのある病気なので、治療開始は早いに越したことはありません。今では一般的にインターフェロンによる治療が行われています。
インターフェロンとは繊維化してしまった肝臓の細胞を溶かし、再生させることのできる薬剤で、また少量ですがウイルスに対抗する為に体内で作られる成分のひとつです。
インターフェロン治療の目的は以下の3つです。
・体内からウィルスを排除すること
・肝機能を改善すること
・発がんを抑止すること。
しかし、インターフェロン治療には様々な副反応(副作用)があります。
治療初期ではインフルエンザ様の症状や神経および筋肉症状、消化器症状が起こり、中期ではうつ病などの精神症状、代謝・内分泌症状(高脂血症、月経異常など)などが起こります。治療期間が3ヶ月を超えてくると脱毛や貧血などを訴える患者もでます。
感染した覚えもなく、病気らしい症状がない場合でも誰でもC型肝炎ウィルスに感染している恐れがある身近な病気です。また、たとえ治療を終えてC型肝炎ウィルスが残っていても発がんの確率を下げることができるのは確認されているので決して落ち込むことはありません。インターフェロン治療を受ける際には専門の医師としっかりと相談し、理解した上で治療に望みましょう。
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