花粉症 〜日頃の生活習慣の見直しと先進医療で症状改善〜

説明

スギ花粉の飛散情報が聞かれる季節となりました。環境省の発表による2008年度の飛散量は、東海から関東、東北においては昨年夏の日照時間が長かったために昨年と比較して1.5倍から3倍に増加する見込みです。一方、北陸から九州の西日本においては7月の気温が1度低く8月が平年並みであったことから花粉数は平年並みか下回ると予測されています。

また1月後半には寒さが緩み気温が上がる見込みで、スギ花粉の飛散開始日は平年よりやや早いようですので早めの予防・対策が必要でしょう。

花粉症とは(原因・症状等)

「くしゃみ」「鼻づまり」「鼻水」「目のかゆみ」が主な症状では体に無害なはずの花粉を異物だと認識した体が、異物を体外に流し出そうとする免疫の働きから症状が引き起こされるアレルギー症状です。

大気の汚染で粘膜が過敏になっていること、ライフスタイルの変化から睡眠時間の減少や夜更かし、運動不足などで自律神経のバランスが乱れることで免疫のシステムが正常に働かなくなり、花粉症を訴えます。

もし花粉症になってしまったら

なるべく花粉に触れないようにすることが大切です。花粉を吸い込まないためには、マスクの着用が有効です。花粉は12時頃をピークに15時頃まで多い状態が続きます。また気温が高く湿度が低い日は花粉が多く飛びます。この時は換気をしないなど室内に花粉を持ち込まない工夫が必要です。

外出から戻ったときには頭髪や衣服についた花粉を払い、顔や鼻についた花粉を洗い流すのも効果的です。また抗アレルギー薬を服用される場合は、花粉が飛び始める2週間くらい前から服用するのが効果的だといわれています。

花粉症の予防と対策

自律神経の乱れは花粉症の症状を悪化させます。通常、昼間には交感神経が活発に働き、夜間には副交感神経が主に働きます。夜更かしや過労はこのリズムを狂わせますので規則正しい生活と適度な休息を心がけましょう。

また最近では、運動不足から抵抗力が低下している人が見受けられます。春になってから対処療法を考えるのではなく日頃からウォーキングなど体を動かすことを生活に取り入れましょう。軽い運動は血行を良くし鼻づまりなどの症状を和らげる効果もります。花粉の飛び交う季節には室内でできる水泳は適度な皮膚刺激により自律神経の安定にも効果があると考えられます。

花粉症にならないようにするには

花粉症は遺伝的な要素があるので、ならないようにするには花粉に触れないことが一番です。症状が出てしまったら、カイロプラクティック等で自律神経の乱れを正常にする自然医療が一番ですが、その他に注射による治療法があります。それは『減感作療法』といいます。皮下注射で濃度を薄めたアレルギーの原因物質を体内に入れていきます。これを実際の花粉に対して免疫が反応しなくなるまで続けます。しかし治療期間がかかること、注射を打ち続けることの身体的負担、実施する医療機関が少ないなどの理由で日本では普及していません。そこで現在「舌下」方式の減感作療法の研究が進められています。注射ではなく口の粘膜から体内に吸収する方法で、欧米では既に認められている方法です。注射と違い自宅にいても治療が出来ることなど負担が少なく普及が期待されています。

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