●うつ病によい食事法
うつ病の改善には生活リズムの改善が不可欠で、サーカディアンリズム(概日性)を正常に保つ必要があります。それには定期的な食事が最も効果があります。
うつ病傾向の人には食欲の低下傾向もありますので、日頃から食欲を増すといわれている赤色の食品(トマト・イチゴ・人参・パプリカ)などを使って、目からの色彩刺激を活用すると良いです。
また、頭をスッキリさせるには、辛味・酸味の刺激を利用するのも効果的です。
岩手医大名誉教授の大沢博先生の「食事で治す心の病」によれば、うつ病の人では、特にビタミン・ミネラルの不足が大きいようです。それらの摂取に注意を払うことが大切です。
V.B1・・・チアミン:ビール酵母や米ぬか・ピーナッツ・豚肉など
V.B3・・・ナイアシン:カツオ・豚レバ・納豆・サケ・さつま芋など
V.C・・・アスコルビン酸:レモン・キュウイ・グアバ・赤ピーマン・ブロッコリー・さやえんどう・ジャガイモなど。
また、カルシウムとマグネシウムは神経の異常興奮を抑える作用もあります。
自律神経(植物神経)には交感神経と副交感神経があり、交感神経と副交感神経の奮と抑制を昼夜微妙に調節する必要があります。その調整にはセロトニンやドーパミンやノルアドレナリンが関係しています。
脳内神経伝達物質からみると、うつ病の原因は心を静めるセロトニンや、気力を起こさせるカテコールアミン(ドーパミン・ノルアドレナリン)の活性を高めることが効果的との見方があります。
セロトニンやドーパミンの原材料となるトリプトファン(ひまわりの種、プロセツチーズ、筋子など)やフェニルアラニン(牛肉・魚介類・大豆類)は必須アミノ酸であるため、食物からしか身体に取り込めませんので心の健康には食べ物が重要働きを持っています。 |