●PTSDとは
自然災害や事件・事故などに巻き込まれ、命に関わるような恐怖を体験した後、「集中できない」「寝ることができない」「突然つらい体験を克明に思い出す」「何も興味がわかない」などの精神症状が1ヶ月以上長い間続く病気です。
最近の研究ではPTSDを患っている方の脳内では、内側前頭前野の働きが悪くなったり、記憶の取り込みに関わる海馬の萎縮が報告されています。
通常、扁桃体という器官で身体にとって不快と判断すると、身体を守るために副腎皮質ホルモンなどの分泌が促されます。本来なら一定時間経つと内側前頭前野の働きで扁桃体の活動は弱まりますが、PTSDの患者の場合、それが出来ずにいつまでも恐怖心が持続されます。結果、過剰に放出された副腎皮質ホルモンなどで海馬が萎縮するものと考えられ、これがPTSDの患者の記憶の取り込みに影響を与えています。
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