全人口の半数の人が経験すると言われているほど発症率が高いのが更年期障害です。
女性は閉経の前後、男性は加齢によってそれぞれ『エストロゲン』と『テストステロン』というホルモンが減少し、体内のホルモンバランスが崩れて様々な症状を引き起こします。
代表的な症状としては「ほてり」、「のぼせ」、「発汗」などの血管への影響や「だるさ」、「不眠」、「うつ症状」などの精神面に影響を及ぼすものがあり、人それぞれ徴候が異なります。
<更年期障害について詳しくは、こちら>
多くの場合、更年期を迎える人は肥満傾向で、コレステロール値や血圧が高めの傾向があります。自身の生活習慣、食事などに気を使っている方も多いのではないでしょうか。
同様に更年期障害を予防・改善しようと思ったとき、食事は大きなポイントとなります。
今回はホルモンと自律神経に焦点をあてていきたいと思います。
1. 更年期障害とホルモンの関係
更年期障害を引き起こす要因はホルモンの減少です。このホルモンに関わる栄養素と含有食品は以下のものです。
●ホルモンバランスの調整に効果のあるもの
ビタミンE・・・・<かぼちゃ、アボガド>
亜鉛・・・・・・・<レバー、ごま、アーモンド>
大豆イソフラボン・<大豆製品>
●ホルモンの合成に関与するもの
ナイアシン・・・・<たらこ、カツオ、ぶり>
特に、大豆イソフラボンは女性ホルモンの『エストロゲン』と同じような働きをすることが分っていて、更年期障害の予防には重要な栄養素です。大豆以外にもマカやザクロの種子にも同様の成分が含まれているので注目されています。ぜひ試してみてください。
2. 更年期障害と自律神経の関係
●自律神経の働きを維持するもの
ビタミンB1・・・・<豚肉、レバー、のり>
ビタミンB12・・・<あさり、牡蠣、納豆>
●神経の興奮を抑制するもの
ギャバ・・・・・・・<納豆、胚芽玄米>
●ストレスの緩和に効果のあるもの
ビタミンC・・・・・ <ほうれん草、ブロッコリー、いちご>
以上のような食材を意識して摂るようにしましょう。
基本的な食生活の改善は、何より栄養の偏りを失くすことです。まんべんなく量はほどほどに食べるよう心掛けましょう。
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