●甲状腺がんとは

結節性甲状線腫の悪性のものを言います。なぜ結節が出来るのかは、はっきりとした原因は解明されていませんが、一説に下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン（TSH）の刺激で、こぶのような結節が出来るのではないかと言われています。
主な症状としては、首周りが太くなる、声がかすれて出づらい、嚥下障害、呼吸困難、血痰など喉に起こるものや、それ以外に動悸、脱力感、倦怠感、手足の振るえ、易疲労、筋力や体重の減少、汗が異常に出る、便通異常、月経異常、体毛異常、足がむくむなどのホルモンバランスからくる異常などです。

●甲状腺がんによい食事法

• 限りなく無塩に近い食生活を心掛ける。
  塩分を過剰に摂取してしまうと細胞内のミネラルバランスが崩れ、発がんが促進されると言われています。
• 動物性タンパク質、脂肪の摂取制限
  動物性たんぱく質や脂肪は酸化しやすく、悪玉「LDLコレステロール」が増やしてしまうため、このコレステロールを除去しようとマクロファージ（がんなど有害物質を除去する）がかかり切りになり、がん細胞の除去がおろそかになってしまいます。
• 新鮮な野菜と果物の摂取
  代謝を支える各種のビタミンミネラルと共に、現代栄養学では重視されていない酵素がたっぷり含まれています。それらが体を活性化し免疫力を高めるのに大きな力を発揮します。加熱調理すると大事な酵素やビタミンが失われてしまいますので生かジュースで摂取する事をオススメします。
• 胚芽成分及び豆類の摂取（玄米・全粒粉パンなど）
  胚芽部分にはビタミンB群、ビタミンE、抗酸化物質の一種であるリグナンやフィチン、食物繊維など現代の食生活で不足しがちな酵素や栄養分が沢山含まれています。
• 乳酸菌、きのこ、海藻の摂取
  乳酸菌は免疫細胞のNK細胞が活性化され、腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らします。きのこはβ-グルカンが免疫力を高め、海藻類はフコイダンが免疫物質インターロイキンの産生を高めます。（海藻類はがんの進行を早めるヨードを含んでいますので、摂りすぎにはご注意下さい。）
• 蜂蜜、レモン、ビール酵母
  蜂蜜はビタミン、ミネラル、オリゴ糖、花粉（免疫賦活）
  レモンはビタミンC、クエン酸、ポリフェノール、カリウムなどを含んでいます。
  ビール酵母はアミノ酸のバランスが良く、植物性タンパク質と動物性タンパク質の良いところを含んでいます。
  これらはすべて、免疫を活性化し体を元気にしてくれます。
  
• オリーブ油、ゴマ油、しそ油。えごま油
  一価不飽和脂肪酸、ｎ-3多価不飽和脂肪酸を摂取し脂肪酸のバランスを摂ることで、がんの早期改善を促します。
• 水
  水分は代謝に不可欠です。水道水には添加されたフッ素や塩素が入っていますので、自然水やろ過水などを購入して飲む事をオススメします。

●食事法の注意点

甲状腺がんは塩分や動物性脂肪、ヨード（海藻などに含まれるミネラルの一種）の過剰な取り過ぎにより、がんの進行が早まると言われています。