●C型肝炎とは
C型肝炎は肝臓がんを発症する恐れのある病気です。自覚症状はほとんどなく、悪化しても気づかないケースが非常に多いです。そのため、薬による治療以上に患者さん自身の健康管理が病気の進行に大きく関係します。普段から注意して生活習慣病にならないよう暴飲暴食は避け、規則正しい生活を心がけるだけでも病気の進行は変わってきます。
また活性酸素もC型肝炎の進行を進める要因になります。活性酸素とは空気中から取り入れた酸素が体内で変質したもので生命代謝を営むことによって発生する燃えカスです。体内を酸化させてしまう働きがあり、ストレス、過労、睡眠不足、激しい運動、過食など酸素の消費に伴って発生し、蓄積されていきます。
また、C型肝炎に感染している方は、肝臓に鉄が過剰に蓄積してしまうことが分かっています。鉄が過剰になると、肝細胞障害やDNA障害を引き起こし、それが肝炎を進展させてしまいます。それに、生活習慣病である糖尿病や脂肪肝、高血圧などがC型肝炎に加わると、進行により拍車をかけ、インターフェロンが効きづらくなったり、インターフェロン治療の適応にならないこともあります。肝炎を悪化させないためには食生活やこのようなことに注意することが必要不可欠です。
●C型肝炎に良い食事法
C型肝炎に良い食事法としては鉄の少ない抗酸化物質を含んだ食品を摂ることが有効です。βカロテン、ビタミンC、ビタミンEは「3大抗酸化ビタミン」と呼ばれています。緑黄色野菜の色素成分やお茶のポリフェノールも抗酸化物質です。抗酸化物質が含まれる主な野菜はにんじん、ピーマン、ゴーヤ、なす、ジャガイモ、しいたけ、マッシュルームです。
果物ではみかんやりんご、いちご、グレープフルーツなどです。飲み物では緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒーなどです。この他にも様々な食材に抗酸化物質が含まれます。また、食品で摂りきれないときにはサプリメントでの摂取することも可能です。ビタミンやいま話題のコエンザイムQ10などは活性酸素の害から身体を守ってくれます。
●注意点
お酒が飲めないとストレスになるという方は、少量であれば飲酒しながらでも治療可能と指導する専門家もいますが、C型肝炎の場合の飲酒は必ずしも肝臓に良いものではありません。また、これはC型肝炎の進行度によっても変わってきます。担当の医師と相談の上、ストレスを少なくするような治療計画を立てましょう。
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