現代人の中で、特に若い世代を中心に花粉症をはじめとするアレルギー症状を訴える方が多くなってきています。このアレルギー体質になる原因は、遺伝的要因や生活環境、ストレスなど様々ですが、食生活の変化が最も強く影響しているかもしれません。
この飽食の時代、栄養が不足しているということはまず無いでしょう。逆に、何でも手軽に買えてしまうことで食事時間が不規則になったり、好きな物ばかり食べて栄養が偏ってしまったりして、身体の免疫機能が少しずつ変化してしまう原因になっているのではないでしょうか。
●予防のカギはポリフェノール
花粉症予防に良いとされている成分にポリフェノールがあり、免疫機能の調整に関わっています。単にポリフェノールといっても数千もの種類があり、それぞれ異なった効用を持っていますが、強力な抗酸化作用が主要な効用です。この抗酸化作用により、活性酸素が除去され鼻や喉の細胞が老化するのを防ぐことが期待できます。細胞をより強く保つことで、花粉症の症状を出しにくくします。
●代表的なポリフェノールと含有食品
カテキン・・・・・りんご、ブルーベリー、お茶
イソフラボン・・・豆腐や納豆などの大豆食品
アントシアニン・・ブルーベリー、ムラサキイモ、ブドウの皮などの赤紫色の色素成分
ルチン・・・・・・蕎麦
リグナン・・・・・ゴマ
クロロゲン酸・・・コーヒー
ポリフェノールは非常に種類が多い為、幅広い食品に含まれています。現代人に不足しがちな野菜類と果物には特に多く、葉の部分や皮などにも含まれているものがあるので、捨ててしまわずに工夫して食べてみてはいかがでしょうか。
また、野菜や果物に含まれるビタミン類には、免疫機能の調整に関わるものや炎症を和らげる働きを持つものがあるので、いろいろな食材をまんべんなく摂るように心がけましょう。
●辛いもの、アルコールは禁物
花粉症持ちの人は、喉や鼻の粘膜に炎症が起こり、敏感になっています。この状態のときに、辛いものやアルコールなどの刺激物を摂ってしまうと、症状が一時的に悪化してしまうことがあります。花粉症が発症する時期は、人により違う場合があるので、そろそろ危ないなと感じたときは、刺激物を控えたほうが楽に過ごせるかもしれません。
もちろん、お出かけの際にはマスクをつけるのを忘れずに、栄養たっぷりの食事で花粉の嫌な時期を乗り切りましょう。
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