健康情報サイトＮＭＮ健康食生活片頭痛によい食事法

●片頭痛とは

周期的に生じる片側性の頭痛で、ズキンズキンと脈を打つように拍動する痛みが特徴です。このことから血管性頭痛とも呼ばれています。男性より女性に多く、女性では月経前に生じやすいという特徴があります。また、遺伝傾向が強い事も特徴です。若年期に発症することが多く、年齢とともに発作の程度は軽くなる傾向があります。痛みのでる直前に神経症状を伴う場合があり、神経症状としては視力障害が多く、口唇、顔面、手のしびれなどの症状が前兆となることもあります。痛みは徐々に強くなり1時間ぐらいでピークに達し、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。とくに治療をしなければ、頭痛は数時間から数日程度持続します。

●片頭痛によい食事法

セロトニンの原料はトリプトファンという必須アミノ酸が縫腺核（ほうせんかく）に入らない限り、セロトニンは適切に作られません。トリプトファンは体内では作られない為、食物から摂る必要があります。
トリプトファンが豊富なのは、赤身の魚、肉類、乳製品などです。

「トリプトファンの多い食品」
　オートミール、ナッツ類（ごま、アーモンド、落花生、くるみ、カシューナッツ）、あずき、大豆製品（きな粉、凍り豆腐、納豆）魚類に多い（とくに、しらす干し、たらこ、のり、わかめ、かつお、まぐろ）肉類に多い（とくにレバー）乳製品（牛乳、チーズ）

また、ビタミンB２とマグネシウムは意識して摂取してください。ビタミンB２は片頭痛を改善することがあります。ビタミンB２が多く含まれている食品は、豚肉、卵、うなぎ、ごまなどです。脳内にマグネシウムが少ないと、筋肉や血管が緊張した状態が続いてしまい、結果、片頭痛の発作が起こりやすくなってしまいます。マグネシウムが多く含まれている食品は、納豆、ごま、黒豆、玄米、するめ、ホタテなどです。足りない分はサプリメントで補うことも良いかと思いますが、なるべく普段からの食生活を見直して、食事だけでじゅうぶんに栄養が摂れるのが理想的です。逆に片頭痛を誘発してしまう食品もあります。ワイン（ヒスタミンが多く含まれている）、チョコレート（チラミンが多く含まれている）、チーズ（ヒスタミン、チラミンともに多く含まれている）、添加物が多く含まれている食品などです。ヒスタミンやチラミンは片頭痛を誘発させることで有名な物質です。

●片頭痛の注意点

片頭痛を起こさない為には、セロトニンの分泌をバランスよく保つことです。セロトニンが減る原因は、ストレスや疲労、生活習慣の乱れです。普段の生活で減るセロトニンの分泌を増やすには、乱れた生活習慣を改善するとともに、太陽の光を浴び、リズム運動を意識的に行うことが大切です。また、片頭痛と食事は大きく関係があるので栄養バランスを見直してみましょう。