●便秘とは

自然な排便のリズムが乱れ、いつまでも便が腸内に残っている状態になり、腹痛や吐き気をもよおす苦痛な症状のことです。
一般に男性よりも女性に多い症状です。それは、ダイエットなどで食事の量が少ないこと、腹筋などの筋力が弱いこと、トイレに行くことへの羞恥心のために我慢してしまうことなどが理由として挙げられます。

大腸の病気のために起こるものや、何かの病気の治療薬のために起こる便秘があります。また、睡眠不足や生活のリズムが崩れた結果、大腸の持つ機能が低下して起こる便秘があります。例えば、胃に物が入った刺激で腸はぜん動運動という食べたものを先に送る運動を起こしますが、こうした機能が弱くなると便が腸内に残る時間が長くなり便が硬くなって出にくくなります。
詳しくは話題の病気便秘を御覧下さい。

また普段から下剤で排便することを繰り返していると、便がたまったという刺激で便意が起こるという反射も弱くなってきてしまい、ますます便秘を長引かせることになります。

●便秘の食事法

便秘を改善させるには、便が出やすい状態にするような食事をとることが大変有効です。効果が高い食事は以下の3つです。

●食物繊維
食物繊維は消化されませんので、便の量を増やします。水分を吸収し便を柔らかくします。
穀物でしたら、米よりは玄米、パンなら全粒粉パンなどを選びます。また芋類や海藻類、豆類は食物繊維を効率的に摂れる食材です。

●水分
水分が少ないと便が硬くなり出にくくなります。水分はこまめに摂るようにしてください。特に朝起きたときに冷たい水を一杯飲むことで胃が刺激され、腸の動きが活発になります。ぜひお試し下さい。

●ヨーグルト
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内の調子を整えます。一日一回、食後に一口でも食べることを習慣にするといいでしょう。

●便秘の注意点

便秘は時に大腸の病気の症状と一つとして現われることがあります。特に激しい腹痛や嘔吐を伴う場合は、腸捻転（ちょうねんてん）または腸閉塞（ちょうへいそく）などの病気が考えられます。早急に病院で受診してください。