冬は寒さで体の機能が冬眠状態になり、エネルギーの代謝が悪くなり、体温の調節がうまく働かなくなって手足の冷えが強くなります。そのため根菜類やたんぱく質を上手に取り入れると、体をコントロールすることができます。
体を温めるものとしては蓮根、人参、山芋、マグロ及び赤身の肉などがあります。また、血のめぐりをよくするものとしてはねぎ、しょうが、唐辛子、ピーマン、にんにくなどがあり、冷えを和らげる働きを持っています。
冬はどうしても体力が落ちますので滋養強壮として山芋、かぼちゃ、納豆、すっぽんなどを摂取するのもいいでしょう。
逆に体を冷やすものとしてはなす、トマト、きゅうりなどがありますのでできるだけ料理に工夫をこらして作るようにするといいと思います。
また、一般的に葉物野菜や魚介類などの素材を活し、ゆずや香辛料を利用したりしてできるだけ薄味で仕上げると体に負担がかかりません。
また、寒さの厳しい地方ではじゃがいも、采豆、かぼちゃ、大小豆の料理を利用したおかゆや鍋物にして取るようにするのも食養生の一つです。また長い冬のための保存、貯蔵、加工に工夫を生かした食材を使って、気候や風土に対応していくのも一つの方法です。健康を維持するために長い冬を伝統的な知恵を積極的に活用することが大切です。
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