アレルギーとは
最近、年令を問わずアレルギーによる疾患が急増し、今や日本人の5人に1人がアレルギーの病気にかかっているといわれます。アレルギーとは、ある物質に対する生体の異常な反応をいい、その反応を起こす物質を「抗原」とか「アレルゲン」といいます。
アレルゲンとなる物質は細菌やウイルス、金属、ダニやほこりなどがありますが、自分のアレルゲンを見つけることが大切です。アレルゲンが何種類か重なったり、気候や体調、食品の組み合わせなどにより起こる場合もあります。
アレルギーの症状としては、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息、ジンマシン、などがあり最近では偏頭痛もアレルギーによって起こることがわかっています。
一般的に、アレルギー性疾患は乳児期に発症し、成長していくと同時に症状がおさまってくるのが通例です。ただし、アレルギーの症状は年令や個人によって違いがみられます。これは「アレルギーマーチ」といい、主に乳児期にはアトピー性皮膚炎、嘔吐、幼児期には気管支ぜんそく、青年期に入るとアレルギー性鼻炎などが主体となる傾向があります。
アレルギーの原因と誘因
アレルギーの起こる原因としては、遺伝的要素、食生活、そして環境(ストレスの量)が挙げられます。そこで、簡単な健康チェックをして見ましょう。
- くしゃみを良くしますか
- 鼻をいじる癖がありますか
- 無気力なところがあり、また怒りっぽいですか。
- 特定の食品で湿疹やかぶれが出ますか
- 家族にアレルギー体質の人はいますか。
- 夜、のどがゼーゼーしますか。
- 食物がのどを通るとき、かゆみや違和感がありますか。
以上のような症状があるときは、アレルギーの前兆ですので注意が必要です。
アレルギー防止の食事法
- 油脂と甘いものを少なくし、和食を基本的にとる。
油脂と甘いものの摂り過ぎが病気を起こす原因になります。
- なるべく自然に近い状態で汚染されていない肥料で育てられた肉や魚を食べるようにしよう。
肥料の汚染や薬物で飼育されたものは最もアレルギーをおこしやすい。
- 地産地消という旬のものや季節のものを食べよう。特に、農薬、化学肥料などの少ないものを選びましょう
旬のものは農薬も少なくなっています。旬から外れて生産される作物は農薬の使用が多くなります。
- 同じ食品を毎日食べることを避け、いろいろな食品を選んで摂ろう。
アレルギーを起こす食品は一日食べたら3〜4日休むようにしよう。
- アレルギーの原因となる食品は食べないようにしよう。
通常、アレルギーの出るものを食べると食欲が落ちるため、化学調味料など、人工的な濃い味付けをした加工品を食べてしまいがちなため、アレルギーの悪化をまねきます。アレルギーの出る食品は食べないようにしましょう。
- 植物油(なたね油やリノール酸の多く含まれる油)はあまり使わないようにしましょう。
炒める、揚げる調理法を減らし、煮る、焼く、蒸す、調理法を活用しよう。
- 食品添加物で使用されている合成着色料、防腐剤、発色剤、人工香料などは極力減らすか食べないように努力しよう。
- 野菜を煮た汁物(みそ汁など)を毎日食事に組み入れよう。
野菜を煮た汁には活性酸素を抑える力があります。
また、果物については季節のものを多く摂り、農薬の汚染が少ないものを選んで食べましょう。ジュースにするよりは皮をむきながらゆっくり食べるように心がけましょう。
- アルカリ性食品を多くとろう。
動物性タンパク質の過剰摂取を避け、出来るだけ動・植バランスよく鮮度の良いものをとろう。
- カルシウムなどのミネラルを適度に補給する為、十分な量の野菜、小魚、海藻などを毎日の献立の中に入れるようにしよう。
お子さんに対する注意点として
- 砂糖や甘いお菓子を減らす
アトピーの子供はケーキーやチョコレートなど甘いものが好物なので、極力減らすようにこころがけましょう。
但し、全く甘味を与えない事は情緒不安定をおこす恐れがありますので、果物やかぼちゃ、サツマイモなど自然の甘さに親しめるものを代用しましよう。
- スナック菓子は禁物です。
スナック菓子の大半には化学食品添加物が使われているので、避けるよう心がけましょう。
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