ビタミンの中ではなじみのないビタミンKですが、私たちのからだにとってなくてはならない働きを担っています。からだのどこかで出血が起こるとその部分の血液が凝固して出血を止める作用があります。
ビタミンKはそのときに働く物質として1929年に発見されました。自然界では葉緑体や微生物によって作られるため、それらを含む食品に多く含まれます。
1.血液凝固作用・・・ビタミンKは血液を凝固させるための因子を活性化し出血を止める働きをします。特に新生児では母乳の中のビタミンK不足により、腸内細菌の未発達とあいまって、消化管や頭蓋内出血を起こす危険があります。
2.骨の形成促進作用・・・ビタミンKは骨を構成する成分のたんぱく質やオステオカルシンを活性化しビタミンDと共にカルシウムが骨に沈着するように働きます。