サプリメントの業界で今「100年に一度の素材」として注目されているものにコエンザイムQ10(キューテン)があります。「肌のシワが減る」「運動や老化による細胞破壊を防ぐ」「運動の記録が伸びる」など多彩な効果が報告されています。
本来コエンザイムQ10は人体内で作られている補酵素で、細胞のミトコンドリア内でエネルギーを産生する際に働きます。またビタミンEの働きを助け、老化の原因である脂質の酸化を防いだり、肌の保湿に関係するヒアルロン酸の合成を促します。しかしながら20歳代を頂点に年々生産が減少し80歳代で半分以下になります。
最近になって俄然注目されてきたコエンザイムQ10ですが、意外にもその歴史は古く1966年日清製粉(現在の日本ファルマ)が世界に先駆けて量産に成功しました。日本ではそれ以後心臓病薬の原料として使われてきましたが、欧米へはサプリメント用として輸出されていました。最近ブームになったのは2001年に厚生労働省が食品区分を見直し、食品原料として使用できるようになったためです。
食品からは一日数ミリグラムしか摂取できないコエンザイムQ10はサプリメントとして一日100ミリグラム程度補うのが効率的です。脂溶性という特性上、カプセル内に油脂が入っているものを食後に服用すると吸収が良いとされています。
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