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気になるスポーツ(6)ダンス(ブレイク) 〜頭や背中で回るダイナミックなスポーツ〜〜

《ダンス(ブレイク)》 〜歴史とルール〜
1970年代にニューヨークで生まれ、バトルオブザイヤー、UKビーボーイチャンピオンシップなどの世界的なコンテテストの影響もあって、日本はもちろん、世界で最も人口の多いストリートダンスです。
ブレイクダンスは「エントリー」「フットワーク」「パワームーブ」「フリーズ」という4つの動きから構成されており、床を使った「フットワーク」と大技系の「パワームーブ」を中心にいくつもの技が存在します。
特に大技系のパワームーブは、頭を使って回転するヘッドスピンや体操技の「ウインドミル」などダンスを知らない人が見てもその素晴らしさがわかりやすいダイナミックなダンスと言えます。
いろいろな説がありますが、ギャングが領土の抗争をまとめる為に銃撃戦の代わりダンスのバトルが用いられ発展したと言われており、非常にバトル的な要素が強い踊りです。日本では映画「フラッシュダンス」のストリートで踊るブレイクダンスシーンや、映画「ブレイクダンス」の影響からブレイクダンス人気に火がつき世間に広まっていきました。

《主に使う筋肉・関節》
ブレイクダンスはとても身体能力の要求されるダンスです。特にパワームーブは頭や背中で回ったりダイナミックな動きが多いため全身の筋肉を使います。
そして、それ以外の動きで特に使う筋肉は、背中と腕の筋肉です。
どんな姿勢でも身体の軸がブレないように働く腹筋、広背筋、脊柱起立筋、内転筋。
手を床につけた状態で上半身を浮かしながらジャンプや回転をするアクロバティックな動きを可能にする広背筋、三角筋、大胸筋、僧帽筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋。
そして、空中で下半身を固定するために働く大臀筋、梨状筋、大腰筋も大切です。関節は肩甲骨周辺や股関節周辺、足首、手首などを使います。

《障害を起こしやすい部位》
ブレイクダンスは他のダンスと違い、腕を軸にして動かすことが多いいため、手首の関節炎・肘痛・肩痛など腕に症状が出やすいのが特徴です。それ以外にも、バランスを保つ事が非常に必要とされるため、僧帽筋・内転筋・大腰筋などが疲労しやすくオーバーワークになり痛みを出してしまいます。
そして、股関節・膝・足首など関節部にも無理にひねったり、伸ばしたりとストレスがかかりやすいため症状が出る恐れがありますので注意が必要です。

《障害を起こさないための対策》
まず基本はストレッチになります。特に疲労しやすい上腕二頭筋・上腕三頭筋・三角筋・内転筋群のストレッチは入念に行って下さい。そして、軸を作ることに欠かせない腹直筋・腹斜筋・広背筋・僧帽筋のトレーニングや、よく使う手首・肩甲骨周辺・内転筋などの軽い付加による動きを意識したトレーニングも行うと良いです。このスポーツは、その時によって一部分に対して急激にストレスをかけ、症状を出してしまうことがありますのでダンス前後のアップとダウンは入念に行って下さい。
 
オススメの体操

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大胸筋のストレッチ
腹直筋のストレッチ
手関節伸筋群のアイソメトリックス
手関節屈筋群のアイソメトリックス

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