平泳ぎで障害を起こしやすいのは膝が多く、「平泳ぎ膝」ともいわれています。
キックを開始するとき、膝関節は最大の屈曲位をとります。ここから強力に水を蹴りながら下肢を伸展していくと、膝を外側に回す力と膝から下を外側に向ける力が加わります。
このため膝の外旋・外反が強く起こります。このキックにより膝内側の靭帯に強い力が働き繰り返す刺激で、周囲に炎症を起こし膝関節痛を生じたものが「平泳ぎ膝」と考えられています。
また、腰の障害も多く上半身主体の他の泳法に較べると下半身主体で泳ぐので腰にきやすく息継ぎで必ず「背中を反る」動きを余儀なくします。
その動きは腰椎の中で最も腰痛のターゲットとなり易い腰椎4番、5番を軸に背中を反る為、腰に大きな負担がかかります。 |