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気になるスポーツ(4)

《ラクロス》 〜歴史とルール〜
ラクロスは、クロスと呼ばれる先端にネットがついている道具を使ってゴム製のボールを奪い合い、相手のゴールにボールを入れた回数を競うスポーツです。
原型は15世紀にアメリカのインディアンが行っていたバガタウェイというスポーツだと言われています。フランス系の移民が改良しラクロスと名付けました。
ラクロスは男女でルールが異なります。主なものでは1チームの人数は男子が10人、女子が12人で構成されます。試合時間は男子が20分×4クォーター制、女子が25分×2ピリオド制です。またルールも、男子ではボールから約3m以内にいる選手へのボディチェック(体に当たること)が認められているのに対して、女子では禁止されていたり、男子ではボールを蹴ることが認められているのに対して女子はボールを足で操作することを禁じられているなどの違いがあります。男子はヘルメットとグローブを着用することが義務付けられています。

《主に使う筋肉・関節》
ラクロスはクロスを使ってボールを受け取りそのボールを保持し、味方へのパスや、相手ゴールをめがけてシュートをします。試合中はクロスは肘を曲げた姿勢で維持し続けるので、上腕二頭筋と上腕三頭筋を主に使います。また、ボールを保持する時には、クロスを回旋させながらボールを安定させるクレードルという動きをします。この動きの際、クロスを内側に回すときには円回内筋や方形回内筋、クロスを外側に戻す時には回外筋と先にあげました上腕二頭筋を使います。更にパスやシュートをする時には手首のスナップを利かせてクロスを素早く振り下ろします。そのため手関節屈筋群の強さが必要になります。

《障害を起こしやすい部位》
ラクロスは相手の陣内に攻め込み、相手ディフェンスをかわしながらゴールを目指します。高速で走りながらの切り返しは足関節や膝関節に大きな負担となり、男女ともに足関節・膝関節が最も障害の起こしやすい部位になります。更に男子ではボディチェックが認められていて激しくぶつかりあうため、全身の打撲や肩関節の脱臼や捻挫などが見受けられます。一方女子では体幹や腰の筋挫傷、また下腿に痛みを引き起こすシンスプリントなどが多く発生しています。これは筋力の弱さや柔軟性の乏しさが原因に挙げられます。

《障害を起こさないための対策》
日本においてラクロスは高校や大学から始める人が多いということで、一般的なスポーツに比べて始める年齢が高いという特長があります。そのためラクロスに必要な筋力や柔軟性が整う前に障害を起こしてしまう人が多いようです。筋力アップのトレーニングや柔軟性を高めるためのストレッチを十分に行うようにしましょう。また足関節の障害に対してはテーピング、腰を痛めたことがある人はコルセットを着用するなど、関節を保護する対策をして練習するということも、障害を再発させないために効果があります。
 
オススメの体操

上腕二頭筋のアイソメトリックス体操
手関節屈筋群のアイソメトリックス体操
上腕三頭筋のアイソメトリックス体操
下腿三頭筋と前脛骨筋のアイソメトリックス体操
腰のストレッチング体操

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