起源と要旨

カイロプラクティックは、薬害や医療過誤が大きな社会問題となっている今日、薬や外科的手術に頼らず、科学的かつ自然な方法で体を治し健康を維持させていく、21世紀に最も注目されている医療です。

カイロプラクティックの原型は、古くギリシャで行われていましたが、1889年(明治23年)カナダ系アメリカ人であるDr.ダニエル・D・パーマーによって再発見され、その後時間をかけて科学的に体系づけられました。Dr.パーマーが自宅に仕えていた使用人のハーベィ・リラードの背骨を矯正し、20年間も聞こえることが無かった耳を正常な状態に戻したのがきっかけでした。背骨のひどいひずみを治したら聴覚がたちどころに戻ったのです。

このカイロプラクティックの患者第一号をきっかけとして、その後Dr.パーマーは調査研究を積み重ね、背骨の矯正の効果を科学的に証明し、ひとつの医療体系を作り上げました。カイロプラクティックという言葉はギリシャ語のカイロ(CHEIR=手)とプラクティコス(PRAKTIKOS=実施)の合成語で、日本語に直訳すれば「手で行う療法」となります。

Dr.パーマーによって1890年代の終わりにアメリカ・アイオワ州ダベンポート市にカイロプラクティック学校が創設され、これがパーマー・カイロプラクティック大学の基礎になりました。そして今日までにアメリカでは約7万8千人のカイロプラクティック・ドクター(医師)が誕生するまでになったのです。

アメリカではカイロプラクティックは三大医療機関のひとつとして社会に大きく貢献し、カイロプラクティック・ドクターは地域社会のホームドクターとして、校医として、また産業医として国民の健康管理において重要な役割を果たしているのです。


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